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オディロン・ルドン|絵で幻想を創りつづけた孤独な画家

オディロン・ルドン 人物紹介
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オディロン・ルドンのプロフィール

オディロン・ルドン

名前 オディロン・ルドン(Odilon Redon)
国籍 フランス
生誕 1840年4月22日
死没 1916年7月6日(76歳)

オディロン・ルドンってどんな人?

裕福な家庭に生まれたルドンですが、母親の偏愛がもとで、生後2日目で里子に出されました。
子供のころから絵に興味をもち、描くこともはじめていましたが父からのお願いということもあり建築家を目指していたこともありました。結果として試験は不合格だったため建築家の道は諦めました。

ルドンの作品での新しい表現がうまれるきっかけは20歳のときに植物学者であるアルマン・クラヴォーと出会い、顕微鏡でみる植物の姿です。クラヴォーに捧げたとされる版画集「夢の中で」は得に植物学の影響がみてとれます。

様々な出会いを通じて銅版画、石版画、木炭画などに触れて新たな表現方法を学んだルドンですが、幼少期に十分な愛情をうけて育たなかったこと、子供である長男が生後半年で亡くなったことからルドンの作品はどれも黒一色で描かれており「闇」「怖さ」を象徴しています。

しかし、1889年に次男が生まれたことでルドンの人生と作品に華がでるようになり、色を使った作品が顕著に見られるようになりました。
65歳を超えると世間からの評判を集め、画家として順調な人生を歩んでいるかのように思えましたが、戦争で行方不明となった息子アリを探すなかで体調をくずし、亡くなりました。

オディロン・ルドンの作風と代表作品

オディロン・ルドンの作風

印象派が盛んな時代のなかで、現実ではない幻想を描くことにこだわったルドンは、特徴的な表現をすることから目に見えない思想や魂を大事にする象徴主義の文学者や批評家から高い評価を受けていました。

ルドンの作品は、黒と白で構成されるモノクロで描かれることが多くみる者に不安や恐怖を与えましたが、次男の誕生をきっかけに黒以外にも色を取り入れるようになり神や宗教に関わる作品の制作も手がけるようになりました。

オディロン・ルドンの代表作品

キュクロプス

キュクロプス

出典:wikipedia

神話に登場する一つ目の巨人族キュクロプスが、同じく神話に登場する海の精霊ガラテイアを岩陰から覗くように見つめるのが印象的なこの作品は、キュクロプスが彼氏がいるガラテイアに対して叶わぬ恋心を抱いている様子を描写しています。

眼=気球

眼=気球

出典:plala

「眼=気球」では、眼がついた気球が空に向かって上昇する様子が描かれており、モノクロで表現された世界は不気味さを感じさせます。

ルドンの作品では、眼を取り入れた作品が多く見られます。これは、ルドンの幼少期の経験によるもので早くから親元を離れて長く、孤独な時間を過ごしたルドンにとって、眼を通じて周囲の大人や環境を見ることで”見る”重要性に気づき、作品では眼を「意識の象徴」として捉えるようになりました。

オディロン・ルドンの関連書籍

【本の目次をみる】
オディロン・ルドン──夢をつむぐ力〈高橋明也〉
序章──荒地の子ども時代〜ルドンの原風景 1840-1850年(0-10歳)
【もっと知りたい1】ルドンの生きた時代の美
1章──エチュードの時代〜ボルドーとパリの日々 1851-1869年(11-29歳)
【もっと知りたい2】ルドンの美の源泉
2章──黒の時代〜異形のものたちとの対話 1870-1888年(30-48歳)
◎傑作クローズアップ1──〈石版画集『エドガー・ポーに』〉
【もっと知りたい3】「ルドンと文学者たち」
★コラム:画家の妻、カミーユ
★コラム:顕微鏡、天体望遠鏡の進化
★コラム:「シン・アプリケ」とは?
★コラム:最後となった印象派展
3章──闇から光のなかへ〜黒との決別 1889-1898年(49-58歳)
◎傑作クローズアップ2──《眼をとじて》
★コラム:ルドンの作品を愛したゴーギャン
★コラム:ペイルルバード荘園はいま?
4章──色彩との結婚〜パステルが奏でる夢幻 1899-1916(59-76歳)
◎傑作クローズアップ3──《グラン・ブーケ》
修復のアトリエから
【もっと知りたい4】官能的なルドンの花〜花の絵の系譜
【もっと知りたい5】比べて分かるルドンの神話画
【もっと知りたい6】ルドンの装飾画
◎傑作クローズアップ4──フォンフロワド修道院図書室装飾壁画
【もっと知りたい7】ルドンと音楽
★コラム:神話の背景?アポロン
★コラム:神話の背景?オルフェウス
★コラム:神話の背景?パンドラ
あとがき〈山本敦子〉
ルドンに出会えるおもな美術館

象徴主義を代表するルドンの技法、作品がモノクロから色彩豊かなるまでの変遷などを高橋氏と山本氏による丁寧でわかりやすい解説から学ぶことができるルドンの入門書です。また、110年の長い期間において人目にふれることのなかったパステル画「グラン・ブーケ」が特集になっているのも注目です。

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