横尾忠則|ポスター、油絵、版画と多方面の作品を制作し続けるアーティスト

横尾忠則芸術家紹介

横尾忠則のプロフィール

横尾忠則

出典:Facebook

名前横尾忠則(よこおただのり)
国籍日本
生誕1936年6月27日

横尾忠則の生涯

横尾忠則は、1936(昭和11)年、兵庫県多可郡西脇町(現在の兵庫県西脇市)にて、成瀬光政とツヨの次男として誕生しました。

1939年に呉服商を営んでいた叔父の横尾誠起と輝恵夫妻の養子に入りました。

幼少より絵本の模写に興味を持ち、5歳の頃に描いた講談社の絵本「宮本武蔵」(石井滴水著)の巌流島の決闘の模写は、5歳とは思えない完成度でした。

小中学生時代は漫画を描いて「漫画少年」に投稿したこともありました。

兵庫県立西脇高等学校に入学すると、通信教育で挿絵を学んだり、学園祭のポスターを描くなど、油絵やポスター制作に没頭していき、西脇市の織物祭のポスター(国立国際美術館蔵)は西脇市のポスター展に入選しました。

1956年に神戸新聞社でグラフィックデザイナーとして入社し、22歳だった1958年に第8回日宣美展で奨励賞を受賞しました。

1959年に新聞社を退社し、退社後も様々な舞台芸術のポスターを手掛けました。

1965年には日本のグラフィックデザイン史の大きな分岐点となったとされるグループ展「グラフィックデザイン展”ペルソナ”」を松屋銀座にて開催し、6日間で約3万5000人が訪れました。

1969年、第6回パリ青年ビエンナーレ展版画部門でグランプリを受賞し、活躍の幅を広げていましたが、1970年に左足切断の危機が訪れたこともあり、1~2年休養すると宣言しました。

1972年にはニューヨーク近代美術館で個展を行い、その後も世界や日本各地で個展ヤグループ展を開催しました。
週刊少年マガジンの表紙や舞台ポスター、千代の富士の化粧まわしのデザインなど、仕事の幅は多岐に渡っていました。

1980年7月にニューヨーク近代美術館で開催されたピカソ展に衝撃を受け、「画家宣言」を行い、ニュー・ペインティングといわれる具象的な絵画を多数描くようになりました。
1982年に南天子画廊にて開催された個展は、新しい絵へのうねりと情熱が凝縮した展覧会でした。

ペインティングに没頭するのと並行して、ポスター制作や版画も続けており、個展やグループ展を多数開催しています。

2000年以降には、故郷の西脇市で幼少時によく通った模型念店があったY字路を集中して描き、「Y字路シリーズ」として横尾氏の代表作の1つとなっています。

近年では、2011年に旭日小綬章、2015年に第27回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞しています。

1984年には故郷の西脇市に自身の作品を多数寄贈した「西脇市岡之山美術館」、2012年には「横尾忠則現代美術館」(兵庫県神戸市)、2013年には「豊島横尾館(てしまよこおかん)」(香川県小豆郡))と、横尾忠則の作品に魅力に触れられる施設がオープンしました。

横尾忠則の作風

横尾忠則「猫のいるY字路」

出典:横尾忠則公式サイト

横尾忠則の作風は、

  1. グラフィックデザイナーとしての前衛的なアート
  2. 画家宣言以降に描かれた油絵

という2点が挙げられます。

グラフィックデザイナーとして長く活躍しており、舞台美術やイベントなどのポスター制作を多数手がけています。
鮮やかな色彩と大胆な構図、緻密に計算されたデザインは、ポップかつ先進さを持ち合わせていて、一目で横尾氏の作品とわかるものばかりです。

ピカソ展に影響を受けて、1980年以降本格的に取り組むようになった油絵は、洞窟や滝などの自然風景から俳優の肖像画、「Y字路シリーズ」など、様々なものをモチーフに描かれています。

そして、グラフィックデザイナーとしての制作、油絵のどちらにも共通するのは、自身が描いたモチーフを何度もオマージュすることです。

1枚の絵画やポスターにたくさんの情報を詰め込み、伝統的なものを革新的なものを融合させ、自身の作品のオマージュをちりばめるなど、遊び心とサービス精神が旺盛です。

横尾忠則の作品

腰巻きお仙 舞台ポスター

横尾忠則

出典:横尾忠則オンラインショップ

横尾忠則は舞台美術ポスターやCDのアートワークなどを多数手がけています。

「腰巻お仙」は、唐十郎が率いていた状況劇場のポスターとして、1966年に制作されたものです。

劇場が置かれた状況や目指すものを象徴するように、大胆で革新的な色遣いとデザインが特徴で、横尾忠則自身が現代版画のコレクションに加えた1枚です。

Y字路シリーズ

横尾忠則「Y字路」

出典:ほぼ日刊イトイ新聞

2000年より様々な形で描かれている「Y路地」シリーズは、近年の横尾忠則江を代表する作品群の1つです。

故郷である兵庫県西脇市のY字路をはじめとして、様々なY字路を描き、150点余りを年代順に掲載した「全Y字路」という作品集も出版されています。

2015年には横尾忠則現代美術館にて、「続・Y字路」という個展が開催されました。

横尾忠則の関連書籍

横尾忠則全ポスター 

収録点数約900点!横尾忠則の全ポスター集成。

出典:Amazon

創造&老年 横尾忠則と9人の生涯現役クリエーターによる対談集 

絵を描くことと、生命というものが、どこかでひとつながりになっている。その感覚を確かめるために、横尾忠則が3年かけて訪ね歩いた。9人の80歳以上、現役クリエーターとの唯一無二の対話集。

出典:Amazon

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