歌川広重|浮世絵の素晴らしさをヨーロッパまで広めた浮世絵師

歌川広重芸術家紹介

歌川広重のプロフィール

歌川広重

出典:Wikipedia

名前歌川広重(うたがわひろしげ)
国籍日本
生誕1797年
死没1858年10月12日

歌川広重の生涯

広重は、寛政9(1797)年、江戸にて定火消屋敷の同心、安藤源右衛門の子の長男として生まれました。

13歳の時に母を亡くし、父の火消同心職を継いだ後に父も亡くなってしまい、若くして家督を継ぐことになりました。

しかし、絵への思いが強く、15歳の頃、浮世絵師の歌川豊広のもとに入門し、16歳で師匠の名前と本名の重右衛門から一文字ずつ取った、歌川広重という名で画会デビューを果たしました。

安藤家養祖父の子仲次郎に家督を譲り、代番として火消活動を続けながら、浮世絵師としても活動していましたが、なかなか人気が出ない不遇の時代が続きました。

浮世絵は、役者画から取り組み始め、美人画にも携わりましたが、文政11年(1828)師匠の豊広が亡くなると、豊広が得意であった風景画を制作するようになりました。

天保元(1830)年、一遊斎から一幽斎廣重に改名し、花鳥画制作にも取り組み始めました。

天保3(1832)年、仲次郎が17歳で元服したのを機に、広重は浮世絵師専従となりました。

天保4(1833)年、都と江戸を結ぶ東海道を描いた「東海道五十三次」が発表され、一躍注目を浴びるとともに、広重の代表作として現在まで愛される作品となっています。

その後、「五十三次名所図会」や「名所江戸百景」、「甲州日記」など様々な作品を発表しました。

「各所江戸百景」では、横長が主流であった画面を縦長にするなど、新しいことにも取り組んでいました。
天童藩に依頼されて描いた200点にも上る肉筆画は、「天童広重」とも称されています。

安政5年(1858)9月6日、当時江戸で流行していらこれらに罹り、61歳の生涯を閉じました。

広重が描いた浮世絵や肉筆画などは総数約2万点ともいわれています。
死後150年以上経過した現在でも、多くの人の心を揺さぶる名作として親しまれています。

歌川広重の作風

「東海道五十三次 六郷の渡し舟」

東海道五十三次 六郷の渡し舟

出典:Wikipedia

歌川広重の作風は、

  1. 空や海など青色を特徴とした作品が多いこと
  2. 自然な遠近法が見事に表現されている

という2点が挙げられます。

季節の移り変わりが叙情的に描かれている、大胆な青の表現は「ヒロシゲブルー」とも称され、モネやゴッホなど西洋の画家に多大な影響を与えています。

また、デフォルメしつつも自然な遠近法で風景が描かれており、情緒あふれる構図を盛り込んでいて、「リアリズム」に長けています。

歌川広重の作品

東海道中五十三次

東海道五十三次 日本橋

出典:Wikipedia

天保4(1833)年に発表された「東海道五十三次」は、京の都と江戸を結ぶ東海道を題材にした作品で、広重の名を一躍広めた名作です。

東海道に設けられた53の宿場町の様子を緻密に描いた計55枚の風景画があり、手軽に旅気分が味わえる風景画として人気を博しました。

名所江戸百景

名所江戸百景出典:Wikipedia

広重の晩年の名作として知られる「名所江戸百景」は、安政3(1856)年から安政5年10月にかけて制作された、118枚から成る連作浮世絵名所絵です。

二代広重の補筆が加わって、「一立斎広重 一世一代 江戸百景」として刊行されています。

春夏秋冬4部構成で、俯瞰や鳥瞰、ズームアップなど様々な手法が取り入れられています。

歌川広重の関連書籍

広重TOKYO 名所江戸百景

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講談社
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日本橋・霞が関界隈(日本橋界隈
霞が関界隈)
両国・浅草・上野界隈(両国界隈
浅草界隈
上野界隈)
佃島・深川・向島界隈(佃島界隈
深川界隈
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品川・大森・目黒・新宿界隈(品川界隈
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江戸川・隅田川上流・王子界隈(江戸川界隈
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最高の初摺で楽しむ江戸の名所

歌川広重の最晩年の代表作<名所江戸百景>を、描かれた地域別にまとめた一冊。
掲載するのは、彫り・摺りともに国内外トップクラスの「原安三郎コレクション」。全てが初摺で、保存状態も極めて優れているので、広重が表現しようとした形や色を鑑賞することができる。
描かれた場所の現地取材を行い、作品全てに現在の写真と地図を掲載しているので、江戸名所めぐりにも役立つ。

日本橋・霞が関界隈
両国・浅草・上野界隈
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歌川広重保永堂版 東海道五拾三次 (謎解き浮世絵叢書)

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日本橋 朝之景―なぜ日本橋は正面を向いているのか?
品川 日之出―大名行列に土下座しなくて大丈夫?
川崎 六郷渡舟―視線をみちびく構図の仕掛けとは?
神奈川 台之景―自然と人物、ほかにどんな対比が?
保土ヶ谷 新町橋―橋の向こうの旅人たちが意味するものは?
戸塚 元町別道―なぜ、ここに「こめや」の看板が?
藤沢 遊行寺―鳥居は何を物語るのか?
平塚 縄手道―主役は行き交う旅人か、それとも?
大礒 虎ヶ雨―その日、大磯はなぜ雨だったのか?
小田原 酒匂川―広重の観察眼の冴えはどこに?〔ほか〕

揃い55図全点の見どころを、原寸を超えるスーパー・クローズアップで紹介する広重の「東海道五拾三次」初めての試み。

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