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ヴィルヘルム・ハマスホイ|静謐(せいひつ)を描き続けたデンマークの男

ヴィルヘルム・ハマスホイ 人物紹介
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ヴィルヘルム・ハマスホイのプロフィール

ヴィルヘルム・ハマスホイ

出典:アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

名前 ヴィルヘルム・ハマスホイ(Vilhelm Hammershøi)
国籍 デンマーク
生誕 1864年5月15日
死没 1916年2月13日

ヴィルヘルム・ハマスホイの生涯

1864年にコペンハーゲンの裕福な家庭に生まれたハマスホイは幼い頃から、デッサンにとりくみ、15歳のときにはコペンハーゲンのデンマーク王立美術院で高いレベルの美術教育を受けられる環境で芸術家としての人生を歩み始めました。

ハマスホイが世間の注目を浴びるようになったのは、21歳のときに美術アカデミーが毎年開催する
展示会に、肖像画「若い女性の肖像、画家の妹アンナ・ハマスホイ」を出品したことがきっかけです。

タイトルの通り、ハマスホイの妹アンナを描いた肖像画は、当時の美術アカデミーが求めていた絵ではなかったため、賞を獲得を逃しましたが、自由研究学校の学生が結果に反論したことから論争を巻き起こしました。

それから、6年後にアカデミーで知り合った友人の妹イーダと結婚したハマスホイは、コペンハーゲンにあるストランゲーゼ30番地への引っ越し、ここでイーダをモデルに多数の室内画を描きました。

国内で徐々に評価を集めはじめたハマスホイは、活躍の場をひろげヨーロッパ各国で個展を開催することが増えました。

遺作「室内、ストランゲーゼ25番地」を最期の作品として亡くなったハマスホイは国内において
その存在を忘れら去られていきました。

ハマスホイが再び、注目を集めるたのは、1980年代以降にオルセー美術館とグッゲンハイム美術館での回顧展をきっかけに、デンマーク国内での展覧会が開催されることで注目が高めていき、日本でも過去には、国立西洋美術館で展覧会が行われました。

ヴィルヘルム・ハマスホイの作風

白・黒・灰といった目立たない色使いがほとんどで、どこか寂しさや静寂感が漂うのがハマスホイの作品の特徴です。

描くのは室内画、肖像画、風景画とありましたが、作品のほとんどは室内画が占めており、同じ室内を何度も繰り返し描く、解釈・考察のための手がかりがほとんどないことなどから「北欧のフェルメール 」とも呼ばれていました。

母国のデンマーク国内では、残念ながらアカデミーの理解を得ることは難しかったですが、ヨーロッパにおいては評価を獲得しました。

フェルメールについての紹介記事はこちら

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ヴィルヘルム・ハマスホイの作品

若い女性の肖像、画家の妹アナ・ハンマースホイ

若い女性の肖像、画家の妹アナ・ハンマースホイ

ハマスホイの妹であるアナをモデルに描いたこの作品は、アカデミーが行うコンテストに応募するために制作されました。

全体的な色調とモデルである妹の表情が暗いことから受賞の基準を満たさないとの評価でしたが、当時のハマスホイと同世代の学生や一部からは高い評価を得ました。

背を向けた若い女性のいる室内

背を向けた若い女性のいる室内

ハマスホイの作品には、コペンハーゲンのストランゲーゼ30番地のアパートの室内画が度々、登場しますが中でも人気なのが本作「背をむけた若い女性のいる室内」です。

「背を向けた若い女性のいる室内」は、国立西洋美術館で展覧会が行われた際に、ポスターのデザインにも採用されたことから、国内でも馴染みのある作品となっています。

ヴィルヘルム・ハマスホイの関連書籍

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平凡社
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【本の目次をみる】
序章 ハマスホイ コペンハーゲンのスキャンダル
1章 時代のはざまで パリとロンドンに現れたデンマークの異端児
2章 メランコリー 誰もいない風景
3章 静かな部屋 沈黙する絵画

本書は、ハマスホイの人生と作品に焦点をあてたもので、ハマスホイが持つ魅力や作品の解説を十二分に楽しむことができます。

  • ハマスホイとコレクター 佐藤直樹
  • ハマスホイが会いたがった人物 ホイッスラー 河野 碧
  • 暗示の絵画?ハマスホイと象徴主義 喜多崎 親

となどのコラムを沢山含まれているので、様々な角度からハマスホイに迫ることができます。

監修は、ハマスホイを日本に広げた第一人者とも呼ばれる佐藤直樹氏によるもので、国立西洋美術館主任研究員の経験があり、2008年に行わられた「ヴィルヘルム・ハンマースホイ─静かなる詩情」にも携わりました。

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